ウイルスの感染防止のため、今は「軽症であれば自宅療養」をすすめられています。
早く直したいと思っても、病院にはもっと重症の感染症の患者様もいらっしゃるかもしれません。
自分で対応して軽症で済ませられたら、その方がほうが良いですよね。
漢方の考え方で、自分でできる対応をいくつかご紹介します。
冷えタイプ
・上着を着ても、温かいものを飲んでも寒い
・寒気が止まらない
・節々が重い、痛い
・鼻水が出る場合、透明でサラサラ
・頭痛や肩がこる
・汗が出ていない
冷えから自分を守ろうとすると、身体は毛穴を閉じ体温が奪われないようにします。
ガタガタ震えるのは、筋肉を震わせて熱を作ろうとしているのです。
このような時には葛根湯や麻黄湯がよく使われます。温かいお湯にとかして飲みましょう。
毛穴を開いて発汗させ、熱を下げます。
できれば葛根湯は少し持ち歩いていただきたいくらいですが、
もしなければ生姜をすりおろし、お湯にといて飲んでみてください。
ちょっと汗ばむくらいまで2~3時間おきに飲みます。
「ちょっと寒いな、なんかだるいし」と思ったときが一番良いタイミング。
ここで早めに対応できれば、その後回復することが多いです。

熱タイプ
・冷えや寒気があまりない
・喉の違和感、痛み
・せきや痰(痰は熱がこもるにつれて黄色くなる)
・鼻水があれば黄色い、粘りがある
・汗をかいている
・悪化すると発熱
気管支から感染すると、まずは喉の痛みや咳の症状が現れます。
普段からうがい、手洗いの習慣をもって予防しましよう。
進行が早いことが多いので、喉の違和感を感じたら、早めにのど飴やうがい薬を。
漢方でもご紹介するものもありますが、、、、、
まずご自宅でご用意できるのをご紹介。
・ミントティー
薄荷という生薬の仲間で、喉の腫れやせき、発熱のときによく使われます。
・たんぽぽ茶
蒲公英(ほこうえい)という生薬で、こちらも喉の腫れや痛みに使用します。
濃い目に入れてのむと良いと思います。
その他、マリーゴールドやカモミールもおすすめです。

それから、脂っこいもの、甘いもの、たばこやアルコールは身体に熱をためる原因になります。
控えましょう!
回復するためにも体力は大事。胃腸を守るため消化に良い、温かいものを食べましょう。
ここはやっぱりお粥と梅干しです。
経口補水液等を飲むときも、できるだけ温めて、胃腸に負担をかけないように。
そして、、、
悪化させない!という強い気持ちも大事!
「怖いウイルスだったらどうしよう」という不安な気持ちは免疫力をさげてしまいます。
これこそ、「病は気から」です。
まずは自分でできることを知って、実践しましょう。
でも辛くなったら無理せず受診してください。