身体に過剰な脂肪や水分が溜まる「肥満」。
痩せるには脂肪・水分の代謝が必要なのは言うまでもありません。食べ過ぎ飲み過ぎを戒め、運動でカロリーを消費し、代謝を促すのが最も基本的なダイエットでしょう。しかし、こうしたダイエットでなかなか効果が出ない人がいます。
・疲れてしまって運動が続かない
・一通りのことをしているのに体重が落ちず、心が折れる
・食べないと情緒不安定になって無理
だいたいこの3タイプかな?と思います。
これは性格の問題というよりも、ほぼ、体質の問題です。
中医学的に見ると肥満は痰湿(たんしつ)という体質ですが、痰湿は結果であり、そもそもの原因体質があります。
先の3タイプだと、
・気虚(疲れやすい、体力がない、筋力が弱い)
・瘀血(血がドロドロで血行が悪く冷える・代謝が悪い)
・気滞(イライラ、落ち込み、過食しやすい)
これらの原因体質があり、結果的に痰湿=肥満している、ということになるのです。
(※原因体質はこれだけではないですよ!念の為)
インターネットなどで「ダイエットに効く漢方薬」と言われているものの多くは、下剤の作用があるとか、身体を興奮させて代謝を上げる作用があるとか、汗をかかせる作用があるなどの薬です。原因体質の違いを無視しているため、飲んでも効果がない、逆に体調を崩してしまうこともあるでしょう。
自分に適したダイエットをするには、体質を知ることから。
痩せるだけでなく、体調の悩みも一緒に改善していくのが中医ダイエットのいいところ。
慌てずじっくり取り組むのが成功の秘訣ですね。
(文責:春田有紀子)