漢方相談で「疲れ」「だるさ」のお悩みで来られた方に、
まずはこちらの質問をしています。
「食事はバランスよく食べられていますか?」
「夜はぐっすり眠れていますか?」
すると結構な確率で、みなさん言葉をつまらせます。。
「最近野菜食べてない・・・」
「何も食べない日もある・・・」
「夜更かししてしまって・・・」
解ってはいるけど!!
・・・・心の声が聞こえてきます。
このような場合、生活習慣の改善が必須です!(例外ももちろんありますが)
心当たりのある方は、
まずは「快眠」「快便」「快食」を目標にしてみましょう。
①快眠

実は漢方では睡眠の時間そのものだけでなく、時間帯も大事にします。
とくにゴールデンタイムといわれるのは23時から3時の間。
その間に熟睡することが理想です。
つまり、10時ごろには布団に入りたいですね。
この時間は肝胆の経絡が活発になる時間帯。
この時間に全身の血液は肝に集められ、キレイにされてから、また全身に戻っていきます。
この時間に行動すると、血液は肝に集められるどころか消耗してしまい、血の不足(血虚)の症状につながります。
毎日は無理でも「せめて週に1度」とか、「せめて12時を過ぎないようにする」とか、
なるべくこの時間帯を睡眠のために確保してみましょう。
②快便
「すっきり出ない」「形にならない」「便がでにくい」「コロコロしている」「臭いがキツイ」「排便すると疲れる」
などなど、快便ではない症状はありませんか?
目標はバナナ1本分くらい、すっきりでること。
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、消化管の刺激にもなります。
お腹のマッサージもおすすめです。
食物繊維もうまく取り入れましょう。
③快食

基本は腹八分目。
食べた後に「もたれない」「眠くならない」程度です。
食事の比率は穀類4~5割:野菜4割:動物性のもの1~2割を目安にすると良いです。
冷たいもの、脂っこいもの、甘い物のとりすぎにも注意しましょう。
季節の食材を取り入れられるとよりいいですね。
そして、忘れがちですが、
ゆっくりとよく噛むことも大切です。
まずは生活習慣の見直し。
それでも改善しない時には、漢方相談にいらしてみてくださいね。
樋口