思考力・記憶力の低下には、体内物質の「不足」と「過剰」が関わっています。
不足するのは血液や水分、ホルモン・伝達物質など。
中医学的には「血虚」「陰虚」や「腎精不足」の体質です。
過剰にあるのは脳から出る老廃物=ゴミ。
中医学的には「痰濁」や「瘀血」の体質です。
こうした体質を作り出すのは、食事の偏りと運動不足による筋力低下。
「腎精不足」には加齢が大きく影響するのですが、
消化と睡眠が正常で、
血の量・血流が十分&老廃物がきちんと代謝されている人は年をとっても頭がしっかりしています。
脳の働きを良くするには、バランス良くしっかり食べること、身体を動かす・足腰を鍛えることがとっても大切なんですね。

過剰のぼんやり
例えば頭をつかう作業ばかりで上半身が凝ってツライタイプの方は、
軽い運動をしてみましょう。
血流がよくなって頭もスッキリ。
作業もはかどるはず。
身体が疲れると夜もぐっすり眠れます。
不足のぼんやり
貧血傾向や食欲不振、食事が不規則、寝不足が多いタイプの方は
血、陰、腎精が不足かも。
規則正しい生活を心がけ、場合によっては漢方薬の力をかりると良いですよ。
(文責:春田有紀子)