そもそも漢方ってどういうもの?
こんにちは、樋口です。
「漢方」って、以前よりはメジャーになりましたけど、まだ良くわからない方も多いのだなーと実感しております今日このごろ。もっと漢方の良さを皆さまに知って頂けるように、漢方の魅力をお伝えしていきたいと思います!

漢方はもともとは昔の中国で生まれた医学です。
むかしむかし、病院のレントゲンや血液検査なんてない時代、
病気の人を治すために、昔の人が参考にしたのは自然界の法則でした。
人も自然の中で、自然の影響を受けながら生きています。
人も、自然の一部です。
ということは、
人の身体で起こる変化や病気のメカニズムも、自然界の法則から予測できるのではないか!?
そこから発展してきたのが中医学なので、中国の古代哲学がベースになっています。
天体の星の動き、季節の移り変わり、火の特徴、水の特徴、作物の実り方・・・・・・
「陰陽」「木火土金水」という、占いでもおなじみの単語も多く使われるのは、ベースが同じだからですね。
例えば自然界の「火」
良い性質としては「温かい」「エネルギーとなる←火力発電のように」

寒い日に火の暖かさはありがたいですよね。
人体のなかでも、火の性質は体を温め、体の機能や活動力を支えています。
火の力が足りない場合には
体は冷え、活動力が低下し、疲れやすく、意欲も低下してきます。
火力をUPさせるには、酸素や木材などの燃料を増やすことですね。
中医学でも、燃料≒気(エネルギー)が足りない人には補います。
ではもし、体の中に「火」の性質の病があったら・・・
火の性質は強く出ると「熱い」「上に炎上する」「水分を奪い、乾燥させる」
つまり、
・暑がり、のぼせ
・精神的にイライラして怒りっぽい
・口や喉が渇く
・便が硬い
・皮膚や粘膜の炎症
といった症状につながります。
ではどうやったら火を抑えられるのか。
自然界の火だったら、酸素や燃料がなくなるか、水を使うか・・・
体から酸素や燃料をなくすわけにはいかないので、中医学では
火が生み出す「熱」を奪うものを使ったり、水分を補ったりしてバランスをとります。
西洋医学と違って数値には現れにくいですが、理にかなっていると思いませんか?
自然の中で生きている以上、自然界の変化(季節や天気)の影響は無視できません。
中医学は自然の変化に順応していくための指針のようなものではないかと思います。
今回はここまで。